琅琊榜感想(3)

*ネタバレ留意してません

 

主人公サイドだと穆青くんがお気に入りです。
あと蒙大統領。

穆青くんは主人公梅長蘇の元?カノ穆霓凰さんの弟くん。
シスコン気味で表情豊か。ちょっと小生意気でかわいい。

底の浅いいたずらをしてはすぐ露見して臍を噛む、
そんな悪ガキ小物キャラなのかなと思ってたのですが
(そういうキャラも好きです)とてもいい子でしたね。

調べてみたら琅琊閣天下十大公子榜にランクインしている。
トップが梅長蘇で2位が蕭景睿???
なんだこのランキング。
景睿はめっちゃいい子だけどよく分からない。
謝玉さんの息子(地味目)もランクインしてるし、
お金で買えたりする?

美人ランキングとかも余計なお世話というか
世間の評判とかで選んでるのかなー。
真面目に審議してるの想像すると何ともいえない気分に。

穆青くんは確かにまだ今は未熟な青年だけど
成長すると化けそうな雰囲気はあるので
将来見越してのものだったりするのだろうか。

謎が深まったところで蒙大統領。
いいですね、こういう厚みのある顔立ちの武闘派もタイプです。
節操が無いわけではないです。

大統領という肩書の個人的イメージと
堅そうな雰囲気に最初は敵対しそう~と思ってました。
全然そんなことはなくて主人公の旧友かつ兄貴分、
別人になった梅長蘇の正体も少年時代も知っている数少ない人物で
内外ともに手助けする役割。
とても強くてちょっと単純な可愛げのある素敵な哥哥でした。
梅長蘇の護衛飛流との交流もかわいらしくて面白かった。

パーソナリティ掘り下げるようなエピソードあったら
もっと人気出た気がする。
(人気度合いはまったく知らずに言ってる)
陰陽師劇場版(日本)の源博雅みたいな「あいつはいい男だ」が
ぴったり来る人だと思います。

戦闘シーンは思ったより少なかったのだけど、
戦いの場面ではとても頼もしい。
九安山での戦いでは死亡フラグ立ってるように見えて
はらはらしたけど、無事で良かった。戦いぶりもかっこよかった。
甄平さんも。甄平さん絶対死んだと思った。

衛崢さん奪還しようとした時もケガしてたけど、
この人ケガの治りめっちゃ早くて、密かに感心してた。
さっき、九安山のとこちょっと見返してたんですが、
え、これで死んで……ない? よく無事だったなあとつくづく。

九安山バトルでは、普段淡々としている甄平さんの

決死の表情が何度も映されて嬉しかったです。

言闕&豫津親子もよかった。
この親子も好き。パパ実は結構若そうだけどかっこいい。
剣を抜いて陛下を鼓舞するシーンもよかった。
応える陛下もかっこよかったんだけどな。
援軍率いて戻ってきた靖王の、
兵符を受け取るより先に手のケガを気にするところも。

援軍に駆けつける群主、
霓凰さん(梅長蘇の元許嫁)もかっこいい。
武人に男女の別がそれほどなさそうなのと
高貴な女性でも普通に戦えるの面白かったです。

ところで最初の群主の旦那さん決定武闘大会や雰囲気から
もっとバトル多いのかなーと予想してたのですが、
会話での応酬のほうがメインでしたね。
Fate/Zeroが中国で人気なの、なんとなく分かる気がする。

誉王VS靖王の決闘もカットされてたしな~。
一気に劣勢になって切羽詰まる誉王の怒気孕む演技よかった。
剣の柄に手をかけ靖王と向き合うのも滾る。
(しかしその後の戦闘シーンはないという)


他。
琅琊閣の閣主藺晨さん。
最初に物憂げに出てきたっきり、終盤まで顔を出さない。
さぞ神秘的な達観したキャラなのだろうと思い描いていたのですが、
彼も予想外のキャラでしたね。

同時期に視聴していた友人と私はマーリン(Fate/go)と呼んでいる。
飛流くんも手の届かない敵わなさで苦手にしているのかなと思ったら、
意地悪だから嫌い!みたいなレベルで笑った。
有能なお医者さんですが、精神年齢は正直飛流くんと大差ないと思う。

最後は梅長蘇が林殊に戻ることを選んで
振られたみたいになってたの切ない。
皆、あの男のどこがそんなにいいんだ……。

タイプかどうかはさておいて、
とても魅力的なキャラだったので
登場シーン少ないのは勿体ない気がしつつも。

かなり浮世離れしたキャラなため、(イヤーカフしてるし)
あまり出張ると全体のトーンが変わってしまいそうなので
ちょうどいい塩梅だったのかな。

いい加減長々と書きすぎたのでこの辺で。
最後に謝玉さんのことちょっとだけ。

対誉王において、率先してあれこれ動いていたのは
皇太子ではなく謝玉さんだったわけですが、
一品軍候という身分で、権力を手にしており
表向きは中立を謳っている。

本人が帝位につけるわけでもなし、
優秀な子供もいて卓家という強力な武器もある。
本人も優れた策謀家で容易に足元を救われるタイプでもない。
普通にしていても安泰だったと思うのです。
言家の力を更に強固かつ盤石なものにするためにせよ、
子供に愛着あるわけでもないし、途中強引な策を敢行する理由。

突如現れた麒麟の才子、梅長蘇に脅威を感じて
災いの芽を早く摘んでおこうとしたのも分かる。
でもそれより前からあれこれ企てていた謝玉さんは、
それが彼の生まれながらの性だったのだろうとも思います。

それから。

手に入れた筈の蒞陽さん。
卓越した知略の持ち主でも、心の在処を見通すことのできない彼は、
それでも感じうる互いの空隙を埋めようと
少しでも彼女に相応しいかたちを
上辺だけでも、より高い誉ある居場所を
手に入れようとしたのではないかな、と。

そんな願望を書き連ねつつ。
卓家のお父さんもかっこよかった。
ライバルのお爺さんといい、達人になると
あれ程度の年齢では衰えるという概念なさそうな所が

興味深かったです。

今度こそ〆