琅琊榜感想(2)

*ネタバレ留意してません

我が推しその2。誉王。
なんといっても顔が良い。

私はアマプラで視聴したのですが、このサムネが誉王。
何、この顔の良い男……琅琊榜って確か評判良かったし
見ようかな。めっちゃ長いけど……。

という感じで見始めました。
最初の頃は登場するたびに「顔が良い……」と
呟いてた。

誉王は皇太子とずっと後継者争いをしていたわけだけど
皇太子と比べると有能な描かれ方していたのかな。
同レベルでの言い争いが多かったので
ちょっと分かりづらかったのですが。

自分の足で琅琊山登ったり
謀士や皇后との遣り取りからも、賢そう&主導側ではありましたね。
最初っから皇后の「養母」という肩書に、出自になんかあるんだろうな
という不穏さを醸している。

皇后とは気が合っていて、
彼女も最後まで誉王のことを支えたので切なかったですね。
その道先には破滅しかなかったのに。
彼女が実母だったら、誉王は謀反を起こしただろうか。
恐らく否、だろうから余計に。

誉王は皇后のいうことをずっと聞き入れていて
妻も養母のお気にいり(的なニュアンスだったはず)を選んだ。
そんな不満を抱えていたという吐露があるのですが。
打算はあったにせよ母子仲良く、また互いのことを考えているように
映っていたのでちょっと違和感覚えたりも。

誉王の策や勢いに皇后のほうが圧倒されてる印象だったし。

蕭景睿の実父関連のエピソードもありましたが
血のつながりっていうのが中国では殊のほか大きいのかな。
日本だとここまでではなさそうな……?

恐らく気に入っておらず、あまり顧みることのなかった奥さん
(すみません、名前覚えてません)が
最後に誉王の情を手にしたことを思うと
皇后の選択&意思も肯定されたと解釈できるんじゃないかなと
思いたいです。

般若さんとの関わりももちろん好きです。
彼女は誉王の謀士で(謀士ってなんだよ!って最初の頃は突っ込んでいた)
誉王のためにいろいろ画策するのだけど、
味方のふりして敵対する主人公のおかげで信用度が下がる羽目に。
パラメータ的には77から52ぐらいまで下がってた。
誉王や陛下は他人に80以上の信頼はおかないからね。

最初は情人なのかなーと思ってたのですが
艶っぽいシーンなかったですね。
おでこつんってしたり、何にせよ正妻よりは仲良さそうだった。
彼女の立場からするとはじめから誉王とは相いれないので
よく重用したなーと思う。
(般若さんは自分の一族を滅ぼした皇室を恨んでいる&
一族の復興を目論んでいるのだが、この一族はこの国にとってはタブー的存在)

万が一帝位についたら彼女をどうするつもりだったんだろう?
そのタイミングで誉王が己の出自を知る、
というのが璇璣公主(滅んだ一族のボス。故人。切れ者だったらしい)の
目論みだったのかも?

誉王が死んだと知った時、及びその後の般若さんの心情の判る
シーンが欲しかったな。
誉王の出自を知ってからは、彼に対する忠誠心も真実のものになっただろうし。
それとも主従的には夏江さんに対するもののほうが上位なのだろうか。

ここら辺はちょっと分からなかった。

誉王は謀反を起こしたかどで捉えられて
牢の中で自死するのですが、しっかり死まで描写された数少ない人物。
顔も大変良いのですが演技もよくて
特に終盤~死亡まではとても魅入られました。
誰にも選ばれない、愛されないという想いを抱えており
切ないシーンが要所にあるので人気ありそうだなーと思う。

彼の悲哀と涙が自分に向けてだけではなく、
他の誰か、できれば無辜の民衆だとかに対して
向けることができていたのなら、靖王とはまた別の
良い王になれたのではないかなと思います。


主人公サイドにも触れないと。
梅長蘇(主人公)は正直そんなにタイプじゃないのですが、
この方もビジュアル素晴らしかったですね。

老若男女兎に角モテモテで
ライムスターのThe Black Beltが頭の中を駆け巡ってしまう。
元カノ(幼馴染兼許嫁)に親友は勿論、
名と容が代わってからも、助けてくれた変人のお医者さん(琅琊閣の閣主)に
護衛の子(空を飛べる)に昔の部下に今の部下(可愛い女の子もいる)、
太皇太后や言豫津クンなど宗室界隈の方々なんかも。
儒家の大家にもコネがある。
ドラマティックで濃い関係性をあちらこちらで築くのですが、

私が一番好きなのは静妃との関わり方。
終盤まで顔を合わせることなかったのに
誰よりも深く理解していて、――貴方が識っていることを私も識っている

そんな繋がりがとにかくかっこよかったのです。

静妃は梅長蘇の幼馴染かつ親友かつこの国の王子である靖王のお母さん。
元医女ということと靖王が陛下から冷遇されていたため
後宮での地位も最初は低い。

控えめで冷静沈着、気配りと料理が上手で
有能かつ忍耐力もある。
私も静妃の点心とゆりの汁物食べたい。

息子を通じて梅長蘇の意図を理解し、
完璧な立ち回りと核心つく言葉を放つ、芯の強い素敵な女性です。
陛下とのやり取りもとても好き。

彼女とのやり取りで心が解れて、
あるいは陛下改心エンドある?という未来を期待させたのだから
私にとっては罪深い人でもある……。
陛下は憐憫だったり労りだったり涙だったり、
その時その時は本気であり本心ではあるのだと思うのだけど
その真実がうつろいやすい人。

幼い日の林殊や祁王のこともちゃんと寵愛はしたのだろうなと思う。
悲しい……。

私も割と同じタイプなので共感できるというか、
こう一途なキャラ多すぎでは?とも。
初恋とか少年の日からの想いとか死んだ(死んでない)旦那さんとか
心変わりしなさすぎる。
物語なのでそういうものだといえばそうなんだけど。

梅長蘇は最後林殊としての生と死を選び
全うできて、とても強欲で我儘で、
きっと満足だったのだろうと思います。

彼女(霓凰さん)や宮羽さんは新しい恋とか
見つけなさそう……。
宮羽さんは豫津くんとか個人的にいい感じだと思うのですがどうかな???


長くなったのでこの辺で。